10分間に垣間見える芸人『小籔千豊』のすごさ
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これは実際是非とも動画で見ていただきたいものです。
コヤブの話芸のすごさが動画でしか伝わらないものだからです。
「親孝行」についての話ですが、とてもおもしろいです。
臨場感あふれる描写やひとつひとつの言葉選びに語り口調。
これは彼独特のスタイルな気がします。彼は全てにおいて一旦考えることをしてて、だからこそ本当に独創的なお笑いができている。
すべらない話でも認められたその話芸ですが、わたしがこの話が好きな理由は心が揺さぶられるからです。
話は少し変わるのですが、情熱大陸でチームラボの猪子さんがおっしゃってた言葉の中で「人間の心ってのは実はスカラーじゃないのかなって思って」という言葉に自分も感激を抱きました。
で、そこからまた考えました。
感情で心が揺さぶられるってのはマイナスな感情とプラスな感情どちらもが必要なことだと思うわけです。これってつまり「笑」と「涙」ですね。
で、この動画には感動の「笑」と「涙」が入り混じっているのです。
教訓めいた話は基本的に「涙」の節があり、それだけでは「うぅう」と泣き終わったあとにはすっきりして、次の日には忘れてしまうようなものです。
一方、「笑」がはいってくると話は違います。なぜならおもしろい話っていうのは「また別の人に話したくなる」からです。こうすると次の日になっても覚えていることが多いです。しかし「笑」というものはあまり教訓めいた話は少ないものです。
だからこそ、この10分間という短いストーリーに笑と涙が入り混ぜた小藪千豊にすごさを感じました。
そして、この話を作っている彼が本当は母親への感謝の気持ちや愛情を抱いていたのかもしれないなーと。そのためにわざわざネタにこういう話を入れたんじゃないかなと感じました。
ぜひとも動画を見てほしいですが、どうしてもテキストがいいという方はこちらから。
小籔千豊「亡くなった母親に対して思うこと」 | 世界は数字で出来ている
いやーそれにしてもあのお通夜みたいな雰囲気から笑いに変えられるってすごいなあ。
それでは!